冷凍ギョウザの食中毒と日本の食料食品安全に関して 中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害事例の発生について 中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害事例、メタミ ドホス及びジクロルボスに関するQ&A Q・回収対象商品を食べてしまいましたが、大丈夫ですか? A・食品を食べて体調に異変がある場合は、お近くの医療機関で医師 の診察を受けるとともに最寄りの保健所へご連絡ください。 メタミドホスやジクロルボスなどの有機リン剤による中毒症状は縮瞳(瞳が 小さくなる)、嘔吐、めまい等ですが、時には意識混濁、呼吸不全など重い 症状になることがある。 この症状は、摂取後、数分から数十分以内の早期に現れることが多いです。 ただ、比較的軽い症状が数時間以上も続いた後、重篤な症状となることも ありますので、注意が必要です。 (参考) 有機リン剤中毒の詳しい情報は保健所の各都道府県の薬務課に直接電話で 相談してくださいね。 Q2.食べたとき、どのようなにおいや味がしたら異常なのでしょうか? A2. 混入した農薬の種類や量、元の食材によって味やにおいは異なりますので、 一概には言えませんが、異臭がした場合は食べないでください。 ジクロルボスを含む農薬は様々なもの(乳剤、くん煙剤など)がありますが、 例えば、乳剤ではキシレンなど有機溶剤のにおい(塗料や油性ペン、接着剤の ようなにおい)がすることがあります。 なお、メタミドホスそのものは、メルカプタン様の臭い(玉ねぎやキャベツ などの腐敗臭)があり、ジクロルボスそのものはエーテル様臭、かすかに甘い 果実臭があるとされています。 Q3. 手元に回収対象商品があります。どうすればよいですか。 A3. 絶対に食べないでください。各メーカー・販売者が回収・調査を行っていま すので、直接各メーカー・販売者へお問い合わせください。 もし当該食品を食べて、体調に異変がある場合は、お近くの医療機関で医師 の診察を受けるとともに最寄りの保健所へご連絡ください。 Q4.有機リン系農薬とはどのようなものですか? A4. 有機リン系農薬(有機リン剤)は、リン原子(P)を含む有機化合物で、その 主な用途は殺虫剤です。 有機リン剤は、神経伝達物質でアセチルコリンを分解する酵素アセチルコリン エステラーゼの働きを妨げる物質で、殺虫効果を示し、人に対して強い毒性を 示す化合物もあります。 (アセチルコリンは運動神経を電気信号に変えて脳に信号として送られる物質) 有機リン系の殺虫剤は、日本国内でも農薬として多く使用されていますが 使用については、細心の注意が必要です。 もし、家庭でやむをおえず殺虫剤として使用する場合は、有機リン系の殺虫剤 では無く、少々金額は高いですがピレスロイド系の殺虫剤を使用しましょう。 商品のラベルを確認して購入してくださいね。
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