食中毒を防ぐ調理の 下準備について 調理を始める前に台所を見渡してみましょう。 ゴミはきちんと捨ててありますか? タオルやふきんは清潔なものと交換してありますか? せっけんは用意してありますか?調理台の上は かたづけて広く 使えるようになっていますか?もう一度、チェックをしましょう。 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。 手を洗いましょう。 生の肉、魚、卵を取り扱った後には、手を洗いましょう。 途中でペット等動物に触ったり、トイレに行ったり、おむつを交換 したり、鼻をかんだりした後の手洗いも大切です。 生の肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済 んだ食品にかからないようにしましょう。 生の肉や魚を切った後、その包丁やまな板を洗わずに、続けて果物 や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめ ましょう。 生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけたのち 使うことが大切です。 包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分け るとさらに安全です。 ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう。 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのは やめましょう。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。 解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うとよいでしょう。 水を使って解凍する場合には、気密性の容器に入れ、流水を使います。 料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。 解凍した食品をやっぱり使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返 すのは危険です。冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖したりする 場合もあります。 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジは、使った後すぐに、 洗剤と流水で良く洗いましょう。 ふきんのよごれがひどい時には、清潔なものと交換しましょう。 漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。 包丁、食器、まな板などは、洗った後、熱湯をかけたりすると消毒効果 があります。たわしやスポンジは、煮沸すればなお確かです。 調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。 下準備で台所がよごれていませんか?タオルやふきんは乾いて清潔なもの と交換しましょう。そして、手を洗いましょう。 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。 加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺菌することが できます。めやすは、中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することです。 料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増 えたりします。途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。 再び調理をするときは、十分に加熱しましょう。 電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気 を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。 食事の前には手を洗いましょう。 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう。 温かく食べる料理は温かく、冷やして食べる料理は冷たくしておきましょう。 めやすは、温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下です。 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。 O157は室温でも15~20分で2倍に増えます。 乳幼児やお年寄りのO157などの腸管出血性大腸菌感染症は症状が 重くなり やすく、死亡率も高くなります。 これらの年齢層の人々には加 熱が十分でない食肉などを食べさせないようにし た方が安全です。 次回は食中毒を防ぐ調理方法についてです。 此からの季節はノロウイルスの感染に細心の注意が必要です。